ある日、川口先生の所に1通のメールが届きました。

送り主は 北海道函館市に住む今渕結美さん(28才)
彼女は7年前に喘息の発作から心臓が止まってしまい、しばらくの間 脳に酸素が回らなくなり脳に障害を負ってしまいました。
診断名は、低酸素脳症による動作性ミオクローヌスを呈した「ランス・アダムス症候群」
※ランス・アダムス症候群とは
低酸素性虚血性脳症の発症後、意識が回復してから数日もしくは数週で出現するミオクローヌスで、体幹、顔面に出現し長時間持続する。このミオクローヌスは特に姿勢を維持しようとした際や動作時に増強し歩行障害がQOLの低下につながることが多い。また音刺激、痛覚刺激など感覚刺激でも誘発される。知能は比較的保たれるが失調を併発しやすい。また頭部MRIで特異的な所見はない。治療に苦慮する症例が多い。
ランス・アダムス症候群は、未だこれといった治療法がなく、その人に合った痙攣止めの薬を探すのみ。
結美さんは7年もの間、専門の病院を転々とし様々な治療法や薬を試しましたが、なかなか答えを見つけられずにいました。
ある時「ランス・アダムス症候群」をネットで検索してみたところ、
現代医学とは違った目線でのアプローチで難病に立ち向かう 川口先生が行く!シリーズ (ランス・アダムス編)のYouTube動画にたまたま引っかかり、藁をもすがる思いでメッセージをくれました。というのが今回の経緯です。
さて施術当日。
土曜日午前の仕事を早めに切り上げて、はるばる来たぜ函館。
早速お話を聞いてみると…
自分ひとりでは日常生活もままならないそうで、
自力で立つことはもちろん
膝歩きもハイハイも
床からソファへの移乗も
寝返りも
字を書くことも
食事で口にものを運ぶ動作も
あらゆる動作でかなり酷い痙攣が出現するので、何かをしようとする度に一息ついて気持ちを落ち着かせて「よし!」と気合いを入れてからでなければ動作ができない状態が何年も続いているとのことでした。
施術前の動画をご覧ください↓↓↓
お医者さんでさえ「見たことがない」「よく知らない」と手を焼く病気なので、正直なところどこまで変化をするんだろう?という期待と、そもそも変化はするのか?という疑問を持ちながら施術を開始。
動画にもありましたが、軌可動検査や技をかけようとする際に、手や足にギュッと力が入ったりガクガクっと震えたり、側で見ていて「よく治療できるな」と感心するほど、体のゆがみ自体もかなりキツい状態でした。
さて、施術翌日。
↓↓↓
ちなみに、初日の施術前には出ていた手の震えにも変化が・・
ビデオを撮りながら「おぉっ」と 思わず声が出てしまいそうになりましたが、手の震えが止まったのには正直驚きました。
さて、今回の施術を通して感じたのが、
「体の歪みって何なんやろう?」ということでした。
ど素人の意見に聞こえるかもしれませんが、今回の結美さんのケースは脳の障害を負って発症しました。そして、その影響で数々の諸症状が出ている。というのがお医者さんの見解でした。
手が震える。
歩けない。
発作が出る。
これらは全て 病気(脳の損傷)によるものだと。
ということはですよ、
テアシスには 脳の損傷を修復する力がある。と言いたいところですが、さすがにテアシスの施術で脳の損傷がその場で良くなったのは考えにくい・・。
しかし、震えをはじめ病気が引き起こすとされている「諸症状」が体の歪みを治すことで良くなったところを見ると、
脳の損傷がダイレクトに震えやその他の諸症状を引き起こしているのではないのではないか?という仮説が成り立つわけです。
実際に今回の事例を見て、いろいろと考えて、結果「体の歪みってホンマに何なんやろう?」と思った次第であります。
現代の医学では、まだまだ解明されていない病気はたくさんあります。
それらの病気を解明することや、病気そのものを治すことはお医者さんや学者さんの仕事であり、僕らの仕事ではありません。
しかし、本当の意味で患者さんを苦しめているのは病気(病名)ではなく、それによって起こるとされている症状です。
そしてそれらの症状が 生活の質だけでなく治そうとする意欲さえも奪っていきます。
でも、もしもです。もしも病気のせいで起こると思われていた症状が、実は体の歪みがキツくなって起こっていたとしたらどうでしょう?
近い将来、テアシスの施術の効果が客観的に認められたとしたら、そこには巨大な市場が広がっているとは思いませんか?
楽しみですね。
あ、そうそう。
今月末、お医者さんの学会に呼ばれたので講演をしてきます。しかも 3日間で7500名の医師が参加する日本最大級の医学会です。
楽しみです。