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【テアシスとは?②】テアシスと他の歪みなおし系施術法とのちがい

こんにちは。

テアシスの川口太威智です。

 

 

前回は「テアシスと他の治療法との違い」

についてお話ししました。

 

 

『なるほど、

他の治療法は「対症療法」

テアシスは「設計図通りの体に作りなおす技術」なんだね。

 

 

 

で、対症療法では痛みは取れても余計に体をゆがませてしまう。

 

 

だから川口は対症療法を捨て、

「体の歪みをなおす」ということを学びだした』

 

と。

 

『じゃあ、世の中には結構

「体の歪みをなおします」と発信している施術法を見かけるけど、

テアシスはそれらとはどう違うの??』

 

 

というご質問にお答えします。

 

 

今日は少しマニアックで長くなる内容なので、

もしご興味を持っていただけるのならじっくり読んでください。

 

 

 

 

 

僕のプロフィールにも書いていますが、

 

僕が

「何かもっと良い治療法はないものか…」

と探し回っていた時に出会ったのが、

 

今は亡き師匠がつくった

「体の歪みをなおす療法」でした。

 

 

 

師匠は「体の歪み」という、今ではほぼ常識的に世の中に広まっている言葉を、

おそらくこの国で最初に提唱した人物です。

 

 

本当にすごい技術力を持った職人気質な人で、

 

僕はその圧倒的な腕に憧れて寝食忘れて勉強に没頭しました。

 

 

 

その師匠がお亡くなりになる直前までお側にいましたが、

 

 

生前師匠が、

「わしは今でも研究を続けているが、今取り組んでいるのはツボや。

 

わしは鍼灸師と違うからよくわかっとらんが、お前は鍼灸師やろ?

 

研究してみたらどうや」

 

 

と仰っていました。

 

 

まさかそれが今となって現実のものになるとは、その当時は夢にも思いませんでしたが…

 

 

 

 

その後まもなくして師匠がこの世を去りました。

 

 

 

これはあくまで僕個人の考えなので、賛同されないことも多いと思いますが、

 

弟子の役割として考えないといけないのは、

 

師匠が残した技術をただ継承するのではなく、

進化発展させることだと思っています。

 

 

僕はテアシスを立ち上げるにあたり

 

日頃自分が使っていながら困っていたり、

 

「もうちょっとこうだったらいいのになぁ…」

 

と感じていたこの療法の問題点をピックアップし、

 

それを改善することに取り組みました。

 

 

その療法は体の歪みを3つの徒手検査によって評価するという、

それまでになかった非常に画期的な方法を売りにしています。

 

 

その検査は本当に素晴らしいものです。

 

 

それまで世の中に存在したあらゆる療法は、

 

どこか痛いところや悪いところに対しての処置(対症療法)ばかりでしたが、

 

症状はひとまず横に置いておいて、

体の歪みを探り、その歪みをなおすことを目的とする。

 

歪みをなおすことにより、痛かったところが改善する。

 

という施術法の根幹を担うのがこの検査法です。

 

 

 

『今目の前にいる人の体がどうなっているのか?』

 

 

それを知ることから全てが始まるのです。

 

 

 

もしも、この歪みの検査法によって歪みを探ることができなかったら、

施術者は何をすることもできません。

 

つまりお手上げだと言うことなのです。

 

 

それほど、体の歪みの状態を詳しく精査することは重要なのです。

 

 

 

そういう意味でこの検査法を確立した師匠の功績は日本の治療業界に燦然と輝くものであるのです。

 

 

 

 

 

しかしその反面、

この検査法は非常に習得が難しいという技術面での問題点と、

検査の間違いが多発するという構造上の問題点もありました。

 

 

「そんなの、お前の努力不足だろ?

別に問題点じゃねーよ」

 

 

とおっしゃる方もいると思います。

 

 

 

これはあくまでも実際に僕が見てきた事例ですが、

この問題点を顕著に表すエピソードがあります。

 

 

当時、僕よりも20年も先輩の先生が、

ある患者の検査の間違いに気づかずに施術しつづけて、

大変な健康被害を与えてしまっていたことを目の当たりにしました。

 

また、師匠自身が僕の体の検査を間違っていたこともあります。

(師匠の名誉のために言いますが、その後師匠はちゃんとご自分の間違いに気づいて修正していただけました)

 

 

僕が何を言いたいのかと言うと、

この検査法の産みの親でさえ間違えてしまうという曖昧なものを、

 

「患者様の歪みを精査する」

 

という、施術をする上で一番大切なプロセスの決め手とするのはいかがなものか、

ということです。

 

 

僕は常々、

このあやふやな検査の答え合わせができないものか

 

 

もう少し確実性を待たすことができないものか、

 

 

そして、

「もっと早く、もっと簡単に習得させることはできないだろうか?」

 

という視点で考えてきました。

 

 

師匠が40年かかって到達した高みに、

後に続くものが同じ年月かかって到達しているようではダメだ、

と。

 

当然僕の教え子には、僕が到達した時間よりもっと早く到達できるように教えようと思っています。

 

 

僕はまずこの問題点を改善する事からとりかかりました。

 

 

そんな中

「各患者特有の歪みの癖に合わせて体位を変化させることにより、

全身の緊張度がその都度変化する」

 

という原理を発見しました。

 

 

この原理を応用すると、

従来のように術者の感覚だけに頼った検査ではなく、

明確に結果が出るようになります。

 

 

これを

「体の歪み解析メソッド」

といいます。

 

 

これは言わば従来の「歪みの検査」の答え合わせとして使うこともできますし、

徒手検査による不確定要素を排斥することができる

画期的なものです。

 

 

科学で一番重要なものは

「再現性」

です。

 

 

「再現性」というのは、

 

誰がやっても、

 

何度やっても、

 

条件が同じであれば同じ結果が出る

と言うものです。

 

 

このメソッドによりテアシスの歪みの評価法に再現性を持たすことができるようになったのです。

 

 

さらに

従来では3つの検査によって、

人体の体の歪みを2×2×2の、合計8つのパターンの体の歪みに分類していましたが、

 

「体の歪み解析メソッド」を利用して人の体をもっと深く精査すると、

実は8パターンどころではなく、

32パターンも存在することを発見しました。

 

 

そうすると当然のことながら、

 

それまで改善が見られなかった人の割合が、

32パターンに分類することで急に改善する人の割合が飛躍的に増える

ことになりました。

 

このメソッドだけでもテアシスの大きな独自性といえますが、

その後さらに革新的な発見が相次ぎます。

 

 

次回、現在のテアシスがそれまでの解剖生理学だけの構成でなく、

東洋医学の「経絡」も入り現在に至るまでの経緯をお話しします。【テアシスとは③】

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 

ABOUT ME
川口太威智
【取得資格】柔道整復師、鍼師、灸師、あんま指圧マッサージ師【主な活動】治療院を運営する傍ら(株)TEASHISの代表を務め、東京と大阪で毎月医療従事者を対象に技術セミナーを開催しています。TEASHISの技術を導入した整体院・整骨院は関東・関西に40店舗以上。ニューヨーク・ロサンゼルス・ラスベガス・ハワイ・台北・シドニー・ケアンズ・バリ島など海外での講演実績も多数、平成28年は3日間で7000名の医師・歯科医師が参加した医学会(抗加齢医学会)でも講演しました。国内外問わず治療家・育成家として活動しています。